はじめて確定申告する人向けの記事です。
確定申告をしないとまずいのはわかっているけど、手がつけられない。
知り合いに税理士さんいなくて詰んだ。
こんなお困りごとに答えていきます。
本記事の内容
●確定申告とは
●私たちが確定申告を毛嫌いする3つの理由
●確定申告の不安を解消するためにできること
●会計ソフトfreeeを使った日常的な経理処理のやり方
●確定申告書作成の流れとやり方
●日常の処理/確定申告を簡単にするための3つの方法
この記事を読み終える頃には、会計ソフトfreeeを使った日常の仕訳や帳簿、申告書の作成が自分でできるようになります。さらにマイナンバーカードと申告freee(無料)を使って電子申告と納税まで可能まで終わらせることができます。
私も個人事業主としての確定申告は2020年が初めてでした。
しかし、これまで2016年に法人を設立してからずっと会計ソフトfreeeを使って日常の取引登録から決算書の作成、納税までしているので、基礎的な使い方から便利な使い方までご紹介できます。
これから確定申告をする人の力になれれば嬉しいです。
Contents
確定申告とは
税金を確定させる仕組み
確定申告とは、税金額を確定させるために、その年どのくらい稼いで、どのくらい使ったのか、残りはいくらなのか税務署に報告し納税するための仕組みです。
細かい定義を知りたい方は、こちらをご覧ください。
私たちが確定申告を毛嫌いする3つの理由
1.漠然とした不安
まず初めに学校や家で教えてもらったことがない。というです。
知らないものに対する恐怖心やミスしてしまったら税務署に怒られるのではないか。という不安だと思います。
実際には、税務署はきちんと納税しようとする人には、優しく丁寧に教えてくれます。笑
2.専門用語が多くてわからない
2つ目に「わからない言葉がが多い。」ということです。そのため用語を調べながら処理していくためなかなか前に進まず苛立ちだけが残ってしまいます。
貸方借方や勘定科目、総勘定元帳、試算表、各種控除等
私は、はじめの頃になんでもっと簡単な言葉にしてくれないのか。とわからなすぎて作った人に苛立った記憶があります。
最初は用語を覚えようとせずになんとなくで進めていくことを意識しましょう。大丈夫です。何度も同じ処理をしている間に意識しなくても覚えていけます。
3.気軽に相談できる相手がいない
最後に、「身近に相談できる人がいない」ということも確定申告の大きなハードルとなっています。
既に何度も確定申告している人や日常的に経理業務をやっている人、税理士さん等の専門家が身近にいる人は少ないと思います。
そのため、やろうと思ったのにつまずいてしまって辛い思いをした人も多いと思います。
次に、そんな確定申告の不安を解消する方法をお伝えします。
確定申告の不安を解消する2つの方法
1.税理士さんに丸投げする
記事の趣旨と違いますが方法の1つとしてご紹介します。
確定申告を考えると吐きそう。
事務作業するくらいならその分稼ぐ。
という人は丸投げしても良いかもしれません。
金額的には、1年間で30万円程度じゃないかなと思います。
(※もちろん取引件数や事務所によって違いはあると思います)
【参考】
34万円=月2万円×12ヶ月+申告書作成10万円
税理士さんにお願いしても日常の入力作業等は、経理担当者やパートさんがやり最後の確認のみ税理士さんがやる。という流れです。
そのため、専門知識がなくても会計ソフトを使えば自分でなんとかできるということです。
税理士さんへの丸投げ簡単ですが、仕組みを理解する機会もなくなってしまうので、売上が少なく処理が少ない内は自分でやることをオススメします。
2.会計ソフトを活用する
さて、今回の記事はこちらがメインになります。
税理士さんに依頼せず月々2,000円程度(年間2万円)で確定申告を自分でやる。ということです。
会計ソフトを、使えば専門家知識がなくてもソフトの順番に沿ってやっていけば問題なく処理ができます。
また、わからなくなってしまった場合でも、わかりやすいマニュアルやチャット/電話サポートを受けることができますので、安心して進めることができます。
(プランによって受けられるサポートが変わります。)
それではこれから日常的な処理と確定申告書作成のやり方等についてご紹介します。
会計ソフトfreeeを使った日常的な経理処理のやり方
収入と支出の処理について
最初に支出からご紹介していきます。支出は大きく分けて以下の3つに分かれます。
①仕事で使ったお金
②プライベートで使ったお金
③仕事とプライベートが混じるお金
それぞれの処理方法についてご紹介していきます。
仕事で使ったお金の処理
仕事で使ったお金を処理する項目(勘定科目)をご紹介します。
会議費:カフェでの作業や打ち合わせ費用等に使う項目
旅費交通費:電車やバス等の移動費や出張時の宿泊費等の項目
消耗品費:文房具や10万円以内の機材等に使う項目
交際費:取引先との会食等で金額が少し高いものに使う項目
ここの処理は使ったお金を科目ごとに分けていくだけなので、慣れてしまえば比較的簡単にできます。
プライベートで使ったお金の処理
生活費の処理について
ここでは、全く別の「事業主貸」という科目を使います。
これは、事業主(仕事)として持っているお金を個人(プライベート)で使うお金として処理しますよ。という意味です。
この機能を使ってしまうと実際には、お金が出ていっているのにfreee上ではお金が出ていっていません。という処理になってしまい実際のお金の動きとfreee上のお金にズレが発生するので、使わないようにしましょう。
では、「無視」はどこで使うのかは後からご紹介します。
仕事とプライベートが混じるお金の処理
3つ目は、仕事とプライベートが混じっているお金の処理についてです。
仕事部屋以外に寝室やリビングとして使っている部分もあると思います。
それを一定の基準で仕事用分とプライベート分で分けていく(按分)という作業です。
按分については、算出方法がいくつかあるので、誰が聞いてもわかる明確な根拠になるように算出していきます。詳しいやり方については、こちらを参考にしてください。
家の家賃(自宅)
水道光熱費(電気代、ガス代、水道代)
ネット代(インターネット代、スマホの通信料)
収入の処理について
支出と同じように仕事の売上かプライベート(事業主借)かどちらかを選択して処理していくだけなので、支出が処理できるようになれば必然的に収入もできるようになります。
最後に口座間でお金の移動があった場合の処理について
基本的には、2つ以上の口座(銀行口座、クレジットカード、その他サービス含む)を登録して処理していくことになります。
そんな場合には、先ほどご紹介した取引登録だけでなく「口座振替」という機能を使うことになります。
例)PayPay銀行口座から住信SBIネット銀行口座に10,000円資金
PayPay銀行は住信SBIネット銀行に10,000円の口座振替処理を実施します。
住信SBIネット銀行は「無視」機能を使います。
(支出の所でお伝えした、「無視」機能はこちらで使います。)
支出で既に10,000円移動しているのに、収入でも10,000円登録してしまうと二重で登録されてしまいますので、注意が必要です。最初のうちはよく間違って処理していたので初めてやる人は気をつけましょう。
さあ、日常的な処理はここまでできれば「完璧」です。
後は、確定申告書作成の準備に進みましょう。
確定申告書作成のやり方と流れをご紹介
申告書作成のために必要なものを準備する
まずは、必要なものの準備からやっていきましょう。
入力する度に必要物を探していると途中で途切れてしまうと面倒なので、直ぐ見れるように手元に準備しておきましょう。
・マイナンバーカード
電子申告にはペラペラではなくてカードが必要になります。
・電子証明、暗証番号
役所でマイナンバーカードの発行時に渡された書類です。
番号がわからない場合には、役所の窓口で再発行できます。
・マイナンバーカード読み取り用リーダー
私がつかっているのは少し高いものですが、Macでも使えるカードリーダーです。
・銀行口座情報
・各種明細書
寄付証明、医療明細等
ふるさと納税をしている人は各自治体から必ず寄付控除証明書が送られてきます。
・社会保険料控除
国民健康保険はこちらも書類が送られてきますので、捨てずにとっておきましょう。
・生命保険控除
加入している場合は、人によってないばいもありますが、加入している人は保険会社から書類が送られてきます。
・源泉徴収票
給与をもらっている場合は、勤務先からもらえます。
昨年私も途中まで給与もらっていたので、源泉徴収票をもらって確定申告をしました。
帳簿や口座残高に間違いがないか確認する
こちらは会計ソフトfreeeを使う処理で一番重要な処理です。
日常的なお金の出入りに間違いないか。を確認します。
・プライベートで使ったお金を経費に入れている。
・必要以上に「無視」機能を使ってしまったいる。
・クレジットカードの残高がプラスになっている。
・銀行口座の残高が実際の残高とずれが生じてしまっている。
すぐに大きな問題にならないかもしれませんが、放っておくと整合性が取れなくなってくるので、注意が必要です。
申告書を作成する
日常的な入力作業が問題なくできていれば、申告書の作成は必要事項を順番に入れていくだけです。確定申告書の作成で一番重要なのは日常の仕訳作業です。
確定申告を簡単にするための4つの方法
1.キャッシュレスで取引登録を自動化する
初めての確定申告を簡単にするためには、キャッシュレス化が必要です。現金の場合には、管理や登録に余分な手間が増えてしまいます。
クレジットカードを作るのが嫌な人や難しい人はデビットカードでもいいので作成しましょう。
クレジットカードは、オリコか楽天カードが作りやすくておすすめです。私が2019年にはじめて楽天カードを作った時よりも今は手軽に手続きが可能です。
「ポイントを貯めたい。」「楽天市場をよく使う。」「楽天ブックスで本を買う。」「楽天でんき」「楽天銀行」と組み合わせることで獲得できるポイントも増えます
(楽天経済圏で生きている私の紹介は別の記事で行います。)
デビットカードの場合には、キャッシュカード一体型のネット銀行がオススメです。PayPay銀行(元ジャパンネット銀行)や住信SBIネット銀行等は振込手数料が安いので、作っておくと便利です。
2.事業用とプライベート用で口座を分ける
事業用とプライベート用で口座を分けられれば簡単に処理を進めることができます。取引ごとに仕事用かプライベート用かわける必要がなくなります。
3.テンプレート化して自動化する
キャッシュレス決済ができたら次は、テンプレート化です。
家賃やインターネット等の料金が固定しているものは、金額や取引先から推測して自動で処理してくれます。この機能はめっちゃ便利なのと金額は違うが、毎月引き落としされる携帯料金や電気、ガス、水道料金等はテンプレートを活用することで、処理が格段に簡単になります。残りは、明細を確認しながら振り分けていくだけで終わります。
4.間違いやすい部分をメモで残す
初めての確定申告はわからないことも多くあります。
そんな時に検索やfreeeのチャット相談等を活用すると思いますが、年に一度のことなので、すぐに忘れてしまうので、ぜひ、メモしておくことをおすすめします。
翌年以降の確定申告がめちゃくちゃ簡単になります。
まとめ
確定申告は、税理士さんに頼まずに会計ソフトfreeeを使って自力で簡単に完了できます。
わからないことがあったらチャットや電話等でfreeeの担当者が教えてくれます。
また、私のこれまでの経験で出来ることもあるかもしれませんので、その時はご連絡ください。
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私が、わからない場合にはどこにどのような相談をすれば良いかお伝え致します。
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