実行委員会がわからない方向け
具体的な例)
イベントのチラシに書いてある実行委員会ってどんな組織なのか
目的や怪しいのかどうかわからない方向けです。
この記事でご紹介するのは、「実行委員会とは?」の基礎から運営のメリットデメリットまで書きましたのでご参考にしてください。
私について
私は、2016年の一般社団法人設立まで実行委員会(任意団体)を組織してボランティアの参加者から事務局、実行委員長の団体運営側まで幅広いポストで活動してきました。
現在は、2016年度に一般社団法人を設立して現在は一般社団法人ことばの代表理事として活動を継続しています。またNPOの中間支援施設や事務局を通して幅広い社会貢献活動団体と関わっています。
Contents
実行委員会とは
イベントを実施するために複数の企業や団体等が参加して組織した法人格を持たない団体のことを実行委員会と呼びます。
そのため、実行委員会はなんらかのプロジェクトやイベントを期間限定で設立しが終わったらなくなる組織が一般的です。
例えば、毎年同じプロジェクトやイベントを実施する場合には、
●●●実行委員会2020
↓
●●●実行委員会2021
のように毎年名前を変えながら組織を作って実施していきます。
実行委員会とはどんな組織なのか?
実行委員会の組織体制は、NPO法人や一般社団法人、一般財団法人等の非営利法人の組織体制を参考に作られている場合が多いです。
NPO法人とは何か。どんな組織なのかわからない方は以下の記事をご覧ください。

例えば、代表として集まった組織や人の中から代表者(会長/実行委員長)を選出して、実際に活動する人や運営主体を事務局として担っている場合が多くあります。
実行委員会のメリット/デメリットの紹介
メリット1.複数の団体で運営できる。
実行委員会は、複数の企業や法人、団体が実行委員として参加することが可能できます。
1つの団体で運営するよりも資金や人を出し合うことで、様々な力を結集させて大規模イベントを開催することも可能になります。
メリット2.行政機関も参加しやすくなる。
行政と何かをする場合には、委託事業、指定管理事業、協働事業などがあります。
しかし、行政がそれらの事業をやるためには両者にとてもたくさんの手間が発生します。
そのため実行委員会を別で組織して自治体も1メンバーとして参加することで、必要以上の事務手続きを減らしてできる仕組みとなります。
メリット3.煩雑な事務作業の必要がない。
実行委員会は任意団体で短期的な組織です。
そのため報告書類の作成や面倒な手続が必要ありません。
あるイベントを実行するためだけに集まり準備し実行して終わりです。
デメメリット1.一般的に知られていないため社会的な信用が低い。
企業や法人と違って実態がわかりにくく社会的信用が低いのが現状です。
そのため、実行委員会主催のイベントでは、様々な機関の後援を受けながら、
信用を集めて実行していることが多くあります。
例)中央省庁、地方自治体、市町村等の後援をもらいながら実施している場合が多くあります。
デメメリット2.実行委員会の中に誰がメンバーとしているかわからない。
イベントの主催に「●●●実行委員会」とチラシやポスターに書かれていても、
その実行委員会にどんな、個人や団体が関わっているのか、わからない場合が多く
誰がどんな目的の元で集まっているのかわからない場合が多いです。
さらに、HPやSNS等で情報公開もされていないので、わからないことが多いです。
デメメリット3.問題が発生した場合に生じる責任が不明確
実行委員会は、法人格がなく任意団体です。さらにどの団体が責任を持って取り組んでいるのか不明確で法的な責任能力を持っていません。
何らかの問題が発生した場合に責任の所在が明確ではありません。
また、問合せ可能な期間が限定的で連絡先が公開されていない場合もあります。
まとめ
実行委員会は様々なイベントで使われています。
行政機関や企業がどこかの団体と協働してイベントをやるために用いられていることが多いです。
実行委員会の中に、行政や企業など、様々な主体が集まってイベント等を開催することが
本来の目的になりますのでメリット・デメリットを考えてイベントを主催してください。
