イベントの主催に書いてある実行委員会とは?
どんな目的のために何をする組織なの?
実行委員会は怪しいの?
実際よくわからない。これまで意識したこともなかった。
実行委員会の目的や組織体形がわかり、
むやみやたらに怪しく思うこともなくなります。
私は、2012年から2016年の法人設立まで
実行委員会を組織して活動を行ってきました。
参加者から実行委員長、事務局まで
幅広いポストで実施してきました。
また2016年度に、
一般社団法人を設立して
現在は代表として活動を継続しています。
Contents
実行委員会とは
イベントを実施するために
複数の企業や団体等が参加して
組織した集団のことを実行委員会と呼びます。
そのため、実行委員会は常設ではなく
イベントが終わったらなくなる組織です。
例えば
●●●実行委員会2019
↓
●●●実行委員会2020
のように毎年名前を変えながら組織します。
実行委員会とはどんな組織なのか?
実行委員会の組織体制としては、
NPO法人や一般社団法人、一般財団法人などの
非営利法人の組織を参考に作られている場合が多いです。

スタッフとして実際に活動する人や組織を事務局としています。

実行委員会のメリット/デメリットの紹介
メリット1.複数の団体で運営できる。
実行委員会では、
複数の団体が実行委員として
参加することが可能となります。
1つの団体で運営するよりも資金や人を出し合うことで、
大規模イベントを開催することが可能になります。
メリット2.行政機関も参加しやすくなる。
行政と何かをする場合には、
委託事業、指定管理事業、協働事業などがあります。
しかし、行政がそれらの事業をやるためには
両者にとてもたくさんの手間が発生します。
そのため実行委員会を組織して
両者が簡単にできる仕組みが使えます。
メリット3.煩雑な事務作業の必要がない。
実行委員会は短期的な組織です。
そのため面倒な組織運営が必要ありません。
あるイベントを実行するためだけに
集まるためそれ以外の日常的な作業が必要ありません。
デメメリット1.一般的に知られていないため社会的な信用が低い。
団体が常設されていないため、
実態がわかりにくく信用が低いのが現状です。
そのため、
実行委員会主催のイベントでは、
様々な機関の後援を受けながら、
信用を集めて実行していることが多くあります。
デメメリット2.実行委員会の中に誰がメンバーとしているかわからない。
イベントの主催「◯◯実行委員会」と
チラシやポスターに書かれていても、
その実行委員会にどんな、
個人や団体が関わっているのか、
わからない場合が多く
誰がどんな目的の元に開催されているかがわかりにくい。
デメメリット3.問題が発生した場合に生じる責任が不明確
実行委員会は、法人格がなく任意団体です。
そのため、法的な責任能力を持っていません。
何らかの問題が発生した場合の責任の所在が明確ではありません。
また、イベント前後にしか組織していない場合が多く
問合せ可能期間が限定的な場合もあります。
まとめ
実行委員会は様々なイベントで使われています。
行政機関や企業がどこかの団体と協働してイベントを
やるために用いられていることが多いです。
実行委員会の中に、行政や企業など、
様々な主体が集まってイベント等を開催することが
本来の目的になりますのでメリット・デメリットを
考えてイベントを主催してください。